北関東蓄音機倶楽部の活動理念

 

蓄音機愛好家という人種は絶滅種です。全国津々浦々マニアは少なからずいるのですが、それぞれが蓄音機をつかったコンサートを個人で主催することはあっても、その準備や、コンサート本番の機械の搬入、演奏曲とレコードの選定など、その運営は簡単ではありません。幸いなことに全国でも有名な蓄音機愛好家(以下チコンキスト)は北関東3県にとても多く、近年の北関東自動車道の開通に伴って、北関東3県お互いのアクセスが飛躍的によくなりました。また北関東3県のほぼ中央に位置する群馬県桐生市の写真機と蓄音機のコレクター、故河原井源次氏(左ツールバーに紹介しました)の愛器EMG Mark 9号をご遺族のご好意により無償でお借りすることができ、桐生市を中心に定期コンサートを開催する条件がととのいました。

蓄音機時代のアーチストの演奏をCDやLPではなく、蓄音機で聴くと、そのすばらしさに感動するにちがいありません。そうしてわたしたち蓄音機愛好家のほとんどは誕生しました。いずれのメンバーもオーディオを極めた強者です。しかし蓄音機とSPレコード(78回転レコード)はもちろん現在では生産されていません。したがって、これらの音楽遺産を後世に伝えることが私たちの使命と考えています。また若い演奏家に蓄音機時代の名演奏家の演奏を聴いてもらい、将来の音楽活動のお役にたてたら幸いです。