HP管理人のひとりごと (2012/10/18)

私たちの倶楽部は蓄音機はもちろん、SPレコードの電気再生、LP,EPレコード、CDの再生まで幅広く活動しています。たとえばアンティックな喫茶店に卓上型蓄音機をさりげなく置いて、Sogaphonで復刻CDを流す。お店の評判もあがるでしょう。また古くて動かないジャンク蓄音機にSogaphonを装着して、SP時代の復刻CDを楽しめたら、そのジャンク蓄音機も宝物に変わるでしょう。そんなことも考えています。もちろん私たちの倶楽部は営利団体ではありませんので、興味のある方にお分けする(実費はいただきます)という形をとらせていただいています。またメンバー所有の貴重盤を電気再生したもの、あるいは蓄音機で演奏したものをCDRに複製し、会員各位に配布するという企画もあります。皆様のご意見をお伺いしたいと思います。

 

機械再生と電気再生(2012/10/19)

チコンキストには偏狭な方も多く、何が何でも蓄音機、電気再生などもってのほか!という方も多いようですが、きちんとした再生装置で聴けば、蓄音機による再生と同等の感動する音を楽しむことができます。その道の達人はラジオ技術誌のアンプ制作記事で有名な新忠篤氏、故五十嵐一郎氏、故池田圭氏です。新氏設計によるSPフォノイコライザーは私も、新潟の山上氏も追試制作しましたが、なかなかどうして、キレのあるいい音がします。蓄音機とは別世界のSPレコードの世界です。イコライザーカーブ可変型フォノイコライザー、直熱管3A5を使った電池稼働フォノイコライザー製作も今後の課題です。You-tubeに実験を掲載していますが、そのいくつかをご紹介します。

Fletcher Henderson orchestraのClarinet marmaladeをEMG Mark XbとEMG電蓄で聞きくらべをしてみました。英国のEMGマニア、Graham Rankin氏からお褒めの言葉を頂きました。なおこの電蓄、型番が不明です。EMGコレクター、香港在住の英国人Chunny Bhamra氏にも同定できませんでした。

フォノイコライザー(新忠篤式、12AU7によるCR型、ターンオーバー250Hz/500Hz切り替え式)、パワーアンプは自作です。スピーカーはお気に入りのドイツ製フルレンジ、とくにこのIsophon Oval Front-Magnetは5X7インチと小型ですが(本来はラジオまたは電蓄のユニット)、実にキレのいい音がします。ドイツ人の友人から16台仕入れ仲間に配布しました。ジャズやタンゴはEMGと竹針、ソーン針では最後まで再生困難ですので、レコードを痛めないためには電気再生システムは必需品だと思います。また1940年代年末期から1955年まではシェラックよりビニールが主流ですから、蓄音機では再生できません。当倶楽部には強者アンプビルダーが5名おりますので、メンバーには原価で作成します。因みに僕のフォノイコライザーは合計1万5000円で仕上げました。

 

2012/10/21

きょうは桐生市の河原井源次氏(故人)のお宅をメンバー6名(長井、曽我、佐藤、鈴木、山口夫妻)でお邪魔し、河原井源次氏の逸話、桐生市出身の歌手、コロンビアローズと朝倉ユリの話題、をお聞きしました。また氏の愛機EMG Mark IX号をお借りしてきました。サウンドボックスのダンパーに少し手を入れる程度の補修で完璧な音だしに成功しました。12月9日のコンサートに向け、まずは一安心です。

故河原井源次氏の奥様、河原井満津枝さま

ビルマの棘針

英国のEMGオタクの友人、Graham Rankin氏のこだわりは棘針、ミャンマー(ビルマ)の棘針が強度が強く、EMGの重いサウンドボックスに最適であると教えて頂きました。1920年代のストックなので数は少なく、公にはできないけど、君にだけ教えてあげる、とのことで入手先を教えていただきました。興味ある方は問い合わせてみては?

Dave Williams、15 Southwood Gardens,Hinchley Wood Esher, Surrey KT10 0DF, UK

Tel: 00 44 (0)208 224 9204

第2回蓄音機コンサート

2月11日前橋市広瀬川美術館におけるコンサート、皆様のおかげで無事開催することができました。当日寒い中ご参加頂いた皆様には感謝いたします。

今回はインフォーマルな形式で、会員の皆様に愛聴盤を持ち寄っていただき、ルイ・アームストロングから春日八郎、広沢虎造、美空ひばり、カルロス・ガルデル、エディット・ピアフ、パブロ・カサルスと何でもありのコンサートでした。一部You-tubeにアップしていますので御覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=7ByWyfQuiM0

つづいてPart 2, 3と順次アップしてまいります。